家庭用ビデオによるアート・ドキュメンタリー撮影マニュアル

家庭用ビデオカメラによる
アート・ドキュメンタリー

 1、はじめに
 2、撮影
 3、展覧会を撮る
 4、フォーカス
 5、アイリス
 6、三脚を使う(水平・垂直)
 7、ホワイトバランス
 8、フレーム(カット)
 9、三脚を使う(パン・チルト)
10、ズーム
11、照明
12、音声
13、展覧会を撮る―まとめ―
14、制作風景を撮る
15、インタビューを撮る
16、
編集・発表





 一口に展覧会を撮影すると言っても、特に現代美術の作品は、ジャンルや作家の意図によって多種多様なものがあります。ですから、このように撮れば完全だというものはありませんが次のような素材があれば、ある程度展覧を客観的に映像表現できます。

1. 展覧会場全景カット2〜3、パンによる全景も1カットくらい。

2. 中心になる作品の全景カットを各々に2〜3、Fixのディテールまたは、パン・チル
ト・ズームによるディテールを各々に数点。

3. 他の作品の全景、ディテール。

4. 単独カット以外に、2〜3点の作品の入ったカットを数点。

5. 客観的な大きさが分かりにくい場合などは、人物などとのカットも数点。

6. その作品の特徴を捉えるカットを忘れずに。

7. 会場外観や他の周辺環境など。

 上記のカットについて、1テイクでうまく撮れた場合は良いですが、パン・チルトなどのカットは納得いくまで、数テイク撮りましょう。時間があればの事ですが・・。

 これまで述べました各々の基礎技術を頭に置いて、作品をよく理解するように心がけていただければ、十分に記録映像素材としてふさわしいものが残せると思います。最初はじっくりと時間をかけて、試行錯誤をくりかえし、実体験で撮影技術を習得してください。また、使用するカメラに慣れる事も大切です。

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