家庭用ビデオによるアート・ドキュメンタリー撮影マニュアル

家庭用ビデオカメラによる
アート・ドキュメンタリー


 1、はじめに
 2、撮影
 3、展覧会を撮る
 4、フォーカス
 5、アイリス
 6、三脚を使う(水平・垂直)
 7、ホワイトバランス
 8、フレーム(カット)
 9、三脚を使う(パン・チルト)
10、ズーム
11、照明
12、音声
13、展覧会を撮る―まとめ―
14、制作風景を撮る
15、インタビューを撮る
16、
編集・発表






 最近のカメラは、暗いところでも明るく奇麗に撮ることのできるものが増えていますが、明るさの不足はカメラのゲインなどに頼らずに照明で補いましょう。しかし、展覧の雰囲気を損なわない様に、照明は補助的に使います。

 散光を利用して、照明の影が作品に変な影響を与えない様に注意しましょう。はっきりとした照明の影が出てしまうのは、不自然です。できるだけ、柔らかな光で明るさを補います。

 作品自体が黒っぽいものは、白っぽい作品より暗いので、壁面が十分な明るさであっても光量が足りないことがありますので、注意しましょう。
 室内照明と、ビデオ用の照明の色温度が違う場合、照明にフィルターを使って色温度を調整します。
照明を点灯させてから、ホワイトバランスの調整をしてください。

 室内のスポットライトなどが、逆光になる場合は、撮影位置を調整して、スミヤ(逆光の強い光線の上下に現われる光のノイズ)が、作品の邪魔になったり、雰囲気を損なわない様にしてください。

■ 照明の方法 ■
 穏やかな光、散光を作るには、照明灯を天井や反対側の壁にバウンズ(写真下)させて作ったり、照明灯の前にトレーシングペーパーを置いて(写真上)直接作品に強い光が当たらない様にします。
 トレーシングペーパーは、不燃性のものを使用するか、ライトの熱で燃え出さない様に十分に注意してください。特にハロゲンランプは、高温になります。ライティングの場所を移動する時は必ず消灯して、衝撃によるランプの破損を防いで下さい。また、火傷にも十分注意してください
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