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HIROSHI SUGIMOTO: VISIONS IN MY MIND
写真家 杉本博司(1948~)は、30年に渡り現代写真の世界に強い影響を与え続けてきた。毎回異なるテーマを追求し、緻密なプロトコルによって制作される彼のミニマルな白黒のイメージは、沈黙、明瞭、無にまつわるスタディーである。1970年以降アメリカに在住する杉本は、極東の美学と西洋モダニズムに端を発する技術と主題を融合する。最も知られている作品シリーズは、アメリカ自然史博物館の動物を収めた「Dioramas(ジオラマ)」、ドライブイン・シアターや1920年代に建てられた豪華な映画館のスクリーンを収めた「Theaters(劇場)」、詩的でミニマルな「Seascapes(海景)」、そして歴史的に重要な建築物をピントをぼかして画面に収める「Architecture(建築)」である。杉本の作品は、時間と空間、存在と不在、現実と幻想についての瞑想録とも言える。
この映像では、作品の撮影風景、本人によるアトリエの紹介、展覧会の準備風景などを交えて、インタビューや展覧会でのギャラリートークを通して、杉本博司作品のコンセプトを紐解いてゆく。 作品制作のきっかけやエピソード、幼少時代に鉄道の写真を撮りだしたカメラとの出会い・・・。
杉本博司ファン待望のドキュメンタリー。
制作:2007年 -
hatsu-imo: tabaimo1999-2000 初芋 / 束芋
制作:2001年 -
oimo: tabaimo -2003- 束芋
束芋のドキュメンタリー第二弾。内外の多くの展覧会に参加して世界へ羽ばたき、26歳の若さで出身大学の教授に就任した束芋。現代日本の日常風景をモチーフとすることが多い彼女は、社会をどのように観察し制作に取り組んでいるのだろうか。
本作は、2001年に横浜トリエンナーレへ最年少で参加し話題になった「にっぽんの通勤快速」をはじめ、観客参加型の作品である「にっぽんの御内」や、「お化け屋敷」など近作の紹介と束芋へのインタビューで構成されている。子供の頃に描いた絵を見ながら語る束芋や、学生の時に制作した「にっぽんの台所」の前身となる作品、海外での展覧会の設置風景なども収録されている。「にっぽんの通勤快速」「ユメ ニッキ・ニッポン」「にっぽんの御内」「お化け屋敷」の4作品のほぼ全体を個別に見ることができる付録が付いている。
制作:2003年 -
tabi-imo: Tabaimo 2011-2017 束芋
2011年のベネチア・ビエンナーレ以降、ニューヨーク、チューリッヒ、シドニー、シアトルなどでインスタレーションを発表する一方、ダンス、文楽、パフォーマンスにも映像で参加して来た。宇和島では旅館に映像作品を設えたり、シアトルでは美術館の収蔵作品とのコラボレーションも新たな取組になった。そして出発点である京都では旧日本銀行の建物でそのイメージも取込んだインターネットをテーマにした作品を展開。本作品では束芋のインタビューを交えてその変遷を振返る6番目のドキュメンタリーになる。題してtabi-imo(旅芋)とした。
出演・束芋 監督・岸本 康
tabi-imo 本編 60分
アーカイブ(展覧会記録)15本 約113分
Tabaimo (b. 1975) converts her hand-drawn images into animation and incorporates them into installations, using multi-projection and other means of expression. The film introduces a new endeavor with dance, Bunraku and performance projects, in addition to her exhibitions in N.Y., Zurich, Sydney after the Venezia Biennale in 2011. Tabaimo also collaborated on the Japanese Inn project in Uwajima and with the museum collection at the Seattle Art Museum. In Kyoto, her artistic hometown, she exhibited a piece about the internet incorporating architectural features of the former Bank of Japan. “tabi-imo”, the 6thdocumentary of Tabaimo, reflects back on the artist’s transition through her interviews.
制作:2017年 -
OUR ART MUSEUM −品川にあった 原美術館の記憶−
原美術館は1938年に原邦造⽒の私邸として渡辺仁⽒により設計され、その後1979年に現代美術館として開館しました。以来約40年にわたって活動を続け、2021年1⽉多くの惜しまれる声のなか閉館し、群⾺県にある別館に、新たに「原美術館ARC」として同年4⽉にリニューアルオープンしました。
この映画の主役はその原美術館。展覧会、そのメイキング、作家のギャラリートークなど、2001年から2021年の記録から原美術館の活動を振り返ります。
美術館を訪れた⼈の記憶を紐解くと共に、訪れる機会がなかった⼈にもその空気や気分を共有し、「美術館とは何か」というテーマに迫ります。
主な登場⼈物
森村泰昌、束芋、ピピロッティ・リスト、
加藤泉、照屋勇賢、⽶⽥知⼦、ジム・ランビー、
杉本博司、原俊夫、原美術館ス タッフ、ほか
監督・撮影・編集/岸本 康
制作:2021年 -
MORIMURA Chapter3: Time Machine 森村泰昌
レクイエム・シリーズと名付けた作品群を2010年から2011年にかけて国内4ヶ所の美術館で発表した森村泰昌。20世紀を代表する報道写真をモチーフに森村自身がその当事者になり時間をさかのぼる。三島由紀夫に扮して美術に対する演説をぶちまける映像作品をはじめ、レーニンの演説、チャップリンの独裁者をモチーフにした映像インスタレーション。
また20世紀を代表するアーティストであるウォーホール、ダリ、ピカソ、ポロックやボイスを始め数多くの巨匠になるシリーズでも写真と映像作品を組み合わせて発表した。
そして短編映画とも言える硫黄島に米軍が旗を立てた瞬間を捉えた写真をテーマにした「海の幸」。
このドキュメンタリーでは2006年から6年にわたり森村泰昌の活動を追いかけ、メイキングや展示風景、インタビューによって彼の制作に対する情熱と視点を提示する。
日本語/English Subtitles
本編/62min. インスタレーション/20min.
出演・森村泰昌 監督・岸本康
制作:2011年 -
中川佳宣 1984-1994: views of seeds, eyes of farmers
現代美術作家・中川佳宣の作家活動の最初の10年を振り返る。
絵画でもない立体でもない、オブジェという言葉もしっくりとこない中川の作品は、設置されると空間や壁面と対話を始める。
再生紙を型取りした作品の制作過程や展覧会の記録、同世代の作家やキュレイターのインタビューを通して、中川作品を検証する。
中川佳宣、森口まどか、館 勝生、渡辺信明、鴨下延弘(ノブギャラリー)、中谷至宏
撮影・編集・監督 岸本 康
音楽 原神 玲
制作:1994年 -
MORIMURA Chapter1: A kind of Introduction
撮りためてきた映像を紹介する時に、どんな国の誰が見ても楽しめるものにしてみたいと思い、言葉を使わずに、音と映像だけで森村泰昌を紹介してみようと思った。
森村泰昌のこれまでの10年も凄まじいと思ったが、その後の10年はそれに加えて、ピアノ演奏をパフォーマンスに取り入れたり、映像作品やインスタレーションを発表したり、舞台、映画、テレビ、執筆など、振り返ればちょっと呆れるくらいの「作品」が残されていた。
本作品は、三部作の第一章「序論のようなもの」として、それらのごく一部を見ていただくに過ぎないが、おおいに呆れていただければと思うのである。(監督・岸本 康)
MORIMURA Chapter1
日本語/English Subtitles
本編/37分
監督・岸本康 音楽・森村泰昌
第24回モントリオール国際芸術映画祭参加作品
制作:2005年 -
田中敦子 – もうひとつの具体 / Another GUTAI: Atsuko Tanaka
第17回モントリオール国際美術映像フェスティバル入選作品
第6回ポンピドゥセンター国際美術映像ビエンナーレ入選作品
具体は、アメリカのアラン・カプローによって、ハプニングの先駆者と評価され、またフランスの評論家ミシェル・タピエとの出会いを通して、アンフォルメルの作家たちと親交を深めて国際的な活動を行った。
初期の具体のメンバーとして出発した田中敦子(1932年~2005年、大阪生)は、奈良明日香のアトリエで思索に満ちた絵画制作を続けていた。 20世紀が生んだ名作『電気服』の作家。その自由で大胆な創作活動と苦難の日々を追う。
本作品では、平面作品の制作風景を初めて公開するほか、キュレーターやギャラリスト、アーティストのインタビュー、また50年代から60年代に撮影された当時の活動の記録写真や8ミリフィルムなどを交えて、作家・田中敦子に迫る。
監督・岡部あおみ
本編映像45分
日本語、英語、仏語(日本語字幕、English Subtitles、French Subtitles)
制作:1998年 -
imo-la tabaimo -2007- 束芋
世界から注目される作家になった束芋。複数のスクリーンにアニメーションを投影するインスタレーションを制作するというスタイルは変わらないが、現代日本の日常風景をモチーフとした初期作品を経て、近年は、より抽象的で内面的な世界へ表現の幅を広げている。
本作imo-laでは、「hanabi-ra」(2003年)から2007年ヴェニス・ビエンナーレに出品した最新作「dolefullhouse」までの4年間に制作された作品とその制作過程、展覧会などを、束芋へのインタビューを交えながら振り返る。
最初に登場する「hanabi-ra」は音の付いていない無音の作品。キリンプラザ大阪のできやよいとの2人展で発表されたこの作品は数少ない1台のプロジェクターによる投影。 繊細に描かれた1枚1枚の花びらが舞い降りる。その後、東京、ニューヨークのギャラリーの個展や原美術館での個展でも展示された。
監督・岸本 康
本編映像51分+64分
日本語(English Subtitles、French Subtitles)
第26回FIFAモントリオール国際芸術映画祭入選
制作:2007年 -
imomushi : tabaimo -2010- 芋蟲 束芋-2010-
2007年の年末に横浜美術館でGoth展に参加、2008年はニューヨークのジェームス・コーハンでの個展、ハラ・ミュージアム・アークの真夜中の海の新しい展示、そしてモバイルアートが香港をスタートとして東京、ニューヨークを巡回。秋にはデンマークのルイジアナ美術館の「マンガ」というグループ展に参加、ギャラリー小柳の個展を経て、翌2009年はストックホルム近代美術館で個展。そして12月には横浜美術館で始った「断面の世代」へと続いて行く。 また2008年10月からシンガポールの版画工房STPIに3回の滞在制作を経て完成した作品を2010年にら発表、2010年は、フィアデルフィア美術館のグループ展、ニューヨークの601 Artspaceでの個展、ロンドンのパラソルユニットの個展を経て国立国際美術館の「断面の世代」。今回のドキュメンタリーではこのロンドン、パラソルユニットあたりまでを束芋の回想によるロードムービーとしてまとめた。
監督・岸本 康
■ 本編映像 47分
■ 作品の記録映像約49分(11作品)
■ 展覧会、メイキング 約35分(9作品)
日本語(English Subtitles)
制作:2010年 -
veni-imo : TABAIMO teleco-soup, 2011
2009年から2011年にかけて連続して大型の展覧会を開く事になった束芋。 第54回ベネチア・ビエンナーレ日本館代表作家に選ばれたからだ。 ちょうど、個展「断面の世代」が横浜美術館と国立国際美術館で巡回中であった。 その会期が終わらぬ間に、ベネチア・ビエンナーレに向けて11ヶ月間の活動が休む暇なく始まった。
日本館の特殊な建物に頭を悩ませ、構想し、それをチームで作り上げていく行程をインタビューと供にたどる。 「構造が足かせになるようであれば・・・」 「一つ一つの日本館の特徴を捉えていって・・・」 自分の世界感とその空間を見事に組み合わせて行く。 「空間や機会が与えられ、それに多くの方々に支えられて協力してもらって・・・」 ベネチアを乗り切った束芋であるが、彼女にとっていかにこのビエンナーレがプレシャーであったかは、この記録映像を見てもらえばわかるだろう。
「teleco-soup」、この不思議なタイトルはもちろん束芋の造語で、それについても本人が語る。
日本語/English Subtitles
出演・束芋 監督・岸本康
本編/26分
制作:2012年