京都アートドキュメンタリーウィーク/Kyoto Art Documentary Week/2005年2月4日(土)-2月10日(金)京都シネマ/京都市下京区四条烏丸下る西側 COCON烏丸3F TEL075-353-4723/当日券2,300円 前売券2,000円 回数券10,500円/全席指定/主催・京都シネマ 後援・朝日新聞社 企画・Ufer! Art Documentary※途中入場は出来ません。ご注意ください。開場は15分前です。
Kyoto Art Documentary Week Film on art, Art on screen 2006
終了しました。ご来場ありがとうございました。
2006年2月4日(土)-10日(金)京都シネマ
美術館vs映画館
芸術の記録映像と言うと、教育的であったり解説的なものを連想されるかも知れませんが、ちょっと違います。作家の活動や作品のできるまでを映像で観ていただくことによって、現代美術は少し難しいと思われている方でも、興味を持っていただくチャンスになるものと考えています。また、普段は美術館やギャラリーの展示室で観る美術としての映像作品の中から、スクリーンでもご覧いただける作品をいくつか紹介します。連日ゲストを招いてのトークイベントもお楽しみに。
2月4日(土)18:00 ヤノベケンジナイト
森の映画館の映像「トらやんの世界」
2004 ヤノベケンジ 12分 ビデオ
ヤノベケンジは2004年、自身の子供を守るために「森の映画館」(山小屋風の子供専用シェルター型映画館)、そしてこの中で上映する「トらやんの世界」を制作した。腹話術師であるヤノベの実父が、自らのパートナー・ちょび髭にバーコード頭のトらやん人形を操りながら歌って踊り、戦時下に
生きる術を孫たちへ伝えるという子供向けの教育フィルムだが、これは同時に子供という未来の可能性について考えるきっかけとなるよう、大人たちへと訴えかけるフィルムでもある。多くの大人たちを招き入れ、フィルムを飛び出し幅広く増殖・巨大化していく「トらやんの世界」は、今後もヤノベの活動とともに現実世界への拡大を挑んでいくことだろう。

太陽の塔乗っ取り計画
2003 監督・青木兼治 60分 ビデオ
今ならその巨人の目玉から、一体何が見えるだろうか。大阪万博のシンボル・太陽の塔、その内部は閉塞感ただよう今世を象徴する「未来の廃墟」だった。2001年、ヤノベケンジは「太陽の塔、乗っ取り計画」を宣言。かつて万博会期中、黄金の顔の目玉に159時間ハンスト篭城を決行した通称「目玉男」に対し思いを募らせていくヤノベは2003年、奇跡的に彼との対話を実現する。生命の進化の時代を駆け上がる時間旅行を経て開かれたもう1つの未来の出口。再びアトムスーツを着たヤノベは太陽の塔の腹へともぐり込み、黄金の顔の目玉へと登っていった…。「MEGALOMANIA」であらゆる人々に衝撃を与えたドキュメンタリー映像!
ゲスト・ヤノベケンジ、青木兼治 聞き手・岸本康
初公開
「未公開映像」(5分)を交えながら、太陽の塔に登った時の真相に迫ります。
2月5日(日)18:00 森村泰昌ナイト
劇場としての私
2002 森村泰昌 11分 ビデオ
川崎市民ミュージアムで2002年に開かれた森村泰昌の展覧会で展示された「M式ジオラマ(25m)」というインスタレーション作品があった。この作品を舞台に、現地撮影されたのが「劇場としての私」である。森村のコレクションした小道具が並べられたショーケースの中で、様々な人物に扮した森村が現れる。
MORIMURA  Chapter1 : A kind of Introduction
初公開
2005 監督・岸本 康 37分 ビデオ

前作の「森村泰昌・女優家の仕事」を制作して10年が経った。撮りためてきた映像を紹介する時に、どんな国の誰が見ても理解できるものにしてみたいと思い、言葉を使わずに、音と映像だけで森村泰昌を紹介してみようと思った。森村泰昌の最初の10年も凄まじいと思ったが、この10年はそれに加えて、ピアノ演奏をパフォーマンスに取り入れたり、映像作品やインスタレーションを発表したり、舞台、映画、テレビ、執筆など、振り返ればちょっと呆れるくらいの「作品」が残されていた。本作品は、三部作の第一章「序論のようなもの」として、それらのごく一部を見ていただくに過ぎないが、おおいに呆れていただければと思うのである。
(2005年12月 岸本 康)
ゲスト・森村泰昌 聞き手・岸本康
未公開アーカイブ映像を見ながらのお話。2本とも展覧会場と作品を丁寧に記録した映像です。 美術館の展覧会空間を回顧します。
初公開
(1)1998年「空装美術館」東京都現代美術館 33分
(2)2001年「私の中のフリーダ」原美術館 15分
上映時間が長めに変更になりました。森村氏と一緒に実際の展覧会に行ったかのような気分になれる充実した内容です。
2月6日(月)18:30 ウディチコナイト
クシュシトフ・ウディチコ プロジェクション・イン・ヒロシマ
2000年 監督・岸本 康 70分 ビデオ
クシュシトフ・ウディチコ (1943年ポーランド生れ)は、都市やそこに住む人々が抱える様々な問題をテーマに、世界各地で作品を発表し続ける現代美術作家である。1999年8月、広島市の原爆ドームの前で、日本では初めてのウディチコの「パブリック・プロジェクション」が行われた。現在の広島に住む被爆者、在日外国人、若者を含む14人の証言者の発言とともに、彼らの手が映像としてドームの下に投影された。このドキュメンタリーは、約1年間に渡ったこのプロジェクトの制作を振返ると同時に、ウディチコの作品に対する取り組みや、彼の社会を見つめる視点に迫る。
ゲスト・越前俊也(同志社大学助教授、元広島市現代美術館学芸員)x岸本康
作家クシュシトフ・ウディチコ氏と彼の作品についての対談です。
2月7日(火)18:30 中川佳宣ナイト
西雅秋 ダブル・キャスティング
1999 監督・岸本 康 28分 ビデオ
西雅秋は近年、鉄の原型を水中、地中、大気中に放置し、自然の作用によって生じる変化を留めた作品を発表。また、鉄の原型をブロンズに鋳抜き、両者を並べて置くことで腐食によって朽ちていく鉄と自身の姿を重ね合わせた作品も制作している。個展のために、数年ぶりに作品を地中より掘り出す過程やアトリエでの制作、展覧会とインタビューなどから、作家の活動の痕跡を辿る。
種の視点・農夫の目 中川佳宣 1994-1994
1994 監督・岸本 康 21分 ビデオ
現代美術作家・中川佳宣の作家活動の最初の10年を振り返る。絵画でもない立体でもない、オブジェという言葉もしっくりとこない中川の作品は、設置されることで空間や壁面と対話を始める。再生紙を型取りした作品の制作過程や展覧会の記録、同世代の作家やキュレイターのインタビューを通して中川作品を検証する。監督の岸本康がアートドキュメンタリーに足を踏み入れるきっかけになったデビュー作。
麓に住む 中川佳宣 1995-2004
2004 監督・岸本 康 18分 ビデオ
幼い頃に見た風景、形、そして匂いや雰囲気というものは、意識せずとも必ずその人の脳裏に宿っている。現代社会での人間のいたたまれない行動や行為は、その脳裏の記憶が剥がされてしまった自然現象なのかもしれない。そして文明への憧れに幻滅する時、人は自然に回帰するに違いない。中川佳宣の作品は、そんな記憶の断片を形にしてきたのではないだろうか。10年程前に滋賀県の比良山の麓に移り住み、都市では見えにくい視点で作り込まれる作品には、我々の求める答の断片が仕込まれているかもしれない。
ゲストトーク 中川佳宣 x 岸本康
かつて開催されていたポンピドゥーセンターの国際美術映像ビエンナーレに参加した2人の現代美術時事放談。
2月8日(水)18:30 束芋ナイト
oimo  tabaimo -2003-
2003 監督・岸本 康 34分 ビデオ
束芋は手書きしたアニメーションをコンピューターで映像化し、それをインスタレーション作品として発表している現代美術作家です。本作品では、「にっぽんの通勤快速」、「にっぽんの御内」などの近作と彼女のインタビューを通して作品に対する思いや、最近の活動を紹介しながら、束芋像に迫ります。26歳で大学教授に抜擢されたり、サンパウロ・ビエンナーレや横浜トリエンナーレなどの国際的な美術展への参加は、現在進行形の神話なのかも知れません。
hanabi-ra
2003 束芋 5分 ビデオ
2003年に発表された「hanabi-ra」のハイビジョンフォーマットによる初めての上映。
初公開

ゲストトーク 束芋 x 森本俊司(朝日新聞社 編集委員)
ゲストトークでは2005年に発表したインスタレーション「ギニョる」のデンマークでのハイビジョン記録映像を交えて現在や今後の活動について伺います。
2月9日(木)18:30 プレミアムナイト
ご注意(変更になりました)
チケットを購入いただいた方には、9日のプレミアムナイトのチケット(自由席)を、ご来場日に劇場にて、ご希望の方にプレゼントいたします!
回数券の方は、ご購入時に、チケット(指定席)をお渡しします。
10日の前売券を購入された方につきましては、9日に劇場窓口にて、お名前と座席番号をお知らせください。
ゲストトークはありません。

マトリクスとしての身体
マシュー・バーニー:クレマスター サイクル
2002 監督:マリア・アナ・タペナー 52分 日本語字幕 ビデオ
「クレマスター」シリーズからの抜粋映像と共に、ルードヴィック美術館での展示準備を進めるマシュー・バーニーの姿が映し出されたドキュメンタリー。マシューとのインタビューでは自分の作品や制作活動、作家としての自分についてマシュー自らが語っている。また彼を取り巻くキュレーター、デザイナー、プロデューサー、メイクアップ・アーティストのインタビューからクレマスター サイクルについて知ることができる。
The Cost of Living DV8フィジカル・シアター
2004 監督:ロイド・ニューソン 35分 日本語字幕 ビデオ
日本での劇場初公開(日本での劇場初公開)
「やられたなぁ。」2005年、モントリオールの映画祭で初めてこの作品を見た時の私の感想だ。
本作品は、カンパニーを率いるロイド・ニューソンが手がけたDV8の4作目の映像作品であり、監督デビュー作である。ダンスカンパニーならではの考え抜かれた美しさが強く迫り、具体的でありながら様々なひらめきを与えてくれる映像だ。DV8は、視覚的なメディアであるダンスと映像が互いにどのように高まり合うことができるかというテーマを追求している。ダンスの好きな方は勿論、演劇、映像、美術、音楽、全ての芸術ファンと映像の作り手にご覧いただきたい。(岸本 康)
<ストーリー> イギリスの昔ながらのリゾート地ノーフォーク沿岸のクローマー。ストリート・パフォーマーのエディーとデヴィッド。エディーは鼻っぱしが強く、正義感あふれる正直者。デヴィッドは足のないダンサーで、彼を見ていると、優雅であるとか完璧であるとはどういうことなのかを考えさせられる。デヴィッドは穏やかな性格だが、体の障害や社会の偏見には屈しないとかたく決意している。様々に交錯する場面を通して、エディーとデヴィッドが人生と折り合いをつけ、人々との出会いと別れをくり返しながら、一日一日を生きていく姿が描かれる。

2月10日(金)18:30 ウーファーナイト
OUR MUSEUM
2002 監督・岸本 康 57分 ビデオ
「美術館の空間が私に与えたものは何なのか。」これは私が長い間考えて来た素朴な問いです。私は子供の頃、よく美術館に連れられ出かけました。その思い出は、大きな展示空間や大きなドア、巨大な部屋です。子供の頃の記憶には美術作品はありません。この経験がこの作品を作るきっかけになりました。
この作品では、京都市美術館、パリ市立近代美術館の創設からの歴史を振り返ると共に、ジュ・ド・ポム国立現代美術ギャラリー、パレ・ド・トーキョー、ポンピドゥーセンターのユニークな活動を多彩なインタビューと数々の展示空間で紹介します。そしてそれらのインタビューは、私の疑問に答える形で、将来の美術館の方向性を示唆しています。
「あなたにとって美術館とは何ですか?」
主な登場人物:
スザンヌ・パジェ(パリ市立近代美術館館長)/岡部あおみ(美術評論家)
ニコラ・ブリオ/ジェローム・サンス(パレ・ド・ト−キョ−国立アートセンター館長) 
森村泰昌(美術家)/やなぎみわ(美術家)/中谷至宏(京都市美術館キュレ−タ−)
クリスティン・ヴォン・ナッシュ(ポンピドゥ−センター、ニューメディア部門チーフキュレ−タ−)
三木あきこ(パレ・ド・ト−キョ−国立アートセンターチーフキュレーター)
ジャン・フランソワ・ボタン(建築家)
ゲストトーク 岸本康 x 森本俊司(朝日新聞社 編集委員)
アートドキュメンタリーを作り始めたきっかけから、制作方法や、現在の日本や世界の状況、今後の活動などについて。

会期中、京都シネマでもDVDの販売いたします。

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